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~住む人の健康を守る、体にやさしいエコな住まいをつくりたい~ と願うリフォーム屋の夫婦です。


by alpha-style
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どっちが得でしょうか。

知り合いの不動産会社の営業さんより
「アパートの修理見積もりに来てくれないか」との依頼。
行ってみると、入居中の一室で確かに
室内の床に修理を要する状況が発生していました。

問題なのは、その状況よりもこの部屋の入居者。
明らかに床全体をやり替えるべきところなのに、
最も傷んでいるところを部分的に直したのでいい
と言って聞かない。
その理由は、「家具類を動かすのが面倒だから。」
どうやら建築に関してはシロートではないようで、
専門用語を使いながら自らの見立ての正当性を主張しています。

営業さんによると、状況をだいたい把握しているオーナーは
全面的に修理して欲しい と言っているらしい。

私は工事屋としての見解を述べ、こう付け加えました。
「部分的に直しても、またすぐに別の場所が同じ状態になります。
 一度にやってしまったほうが、結局コストも抑えられますし、
 家具移動の手間も減りますよ。
 正直、こんなケースで部分補修は意味がありません。
 私はやりたくないです。」と。

ちょこちょこ手を入れてその都度経費をかけるのと
一度にある程度やってしまってその後の経費を削減するのとでは
どっちが得でしょうか。
建物の維持管理においては、前者を選択すると
結局は無駄なお金をかけていた ということが
往々にしてあると思います。

下請け業者ではないので、言いたいことは言います。
意味のない工事をしてまでお金を貰おうとは思いません。
後々を考えれば、オーナー、入居者、管理会社、
みんなが損をするから。


この発言が元で仕事が取れなくてもいいんです。
よその業者なら黙って工事して集金するかも知れません。
でも私は、誰かが損をするとわかっているのに
自分だけ得するのはイヤなんです。






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だからウチは儲からないのですが・・・・・。^_^;
by alpha-style | 2007-11-27 21:49 | こんな仕事してます